|
阿倍野を再開発するための事業が昭和50年代にスタートした。失敗はもう目に見えている。東2丁目にあった映画館は消えた。「ベルタ」で客が入っているのはアニメートだけ。若者向けのビルで、八百屋や魚屋が商売などできるものか。年輩層を排除する景観がそこにある。「ルシアス」もしくじっている。人の流れを読んでいない。「アポロ」はがんばっていますねー。映画館有り、おばちゃん相手のアパレル有り、若者の喜びそうな雑貨を置いている店も・・・ビルの中が雑然としているようで活気を呼んでいる。猥雑さが人を呼ぶ。老舗のセンタービルにある「アサヒビアケラー」もいい。名物のヨーデルはなくなったけれど結構繁盛している。再開発されていないビルが元気とはマッコト皮肉なことだ。「HOOP」も失敗するだろう。若者を呼ぼう、大きくしようとする限り失敗する。私たちはそろそろ気付くべきだ。
若者を呼ぼうとすることは若者に媚びること。こんないいことがありますよ、と大人が厚化粧をして呼び込む。最初は面白がって来るかもしれない。だが、すぐ飽きてしまう(悪いことではない)。大人たちよ、もう若者をたぶらかすことは止めようじゃないか。消費のターゲットとして甘やかす。だが実権を与えずダメなやつとけなす。若者はフリーターをするしか仕方ない。欲望をかき立てられても金がない。ひったくり恐喝、援交が日常茶飯事となる。若者がそばにいて欲しいなら、私たちがイキイキ映るようにしよう。若者たちが戻ってくる町とはオッチャンおばちゃんが魅力的な町なのだ。 街はほどほどの大きさがいい。何千人、何万人がはいるような容積など要らない。テナントがお互い顔見知りぐらいの規模がいいのだ。以上が私の「アベノ再開発考」である。
|